一般社団法人 文化知普及協会
The association for diffusing cultural wisdom,a general corporation aggregate
テレストリアルからの報告 (題名をクリックするとそれぞれのPDFファイルを閲覧できます。)
1.鈴木勇子『にわとりと共に生きて——開拓農民桜井昭人さんの想い——』(ゆい双書1)
2.角野有香『百姓新時代 今野正章さん(泉北農協の若手農業者)が現代にマッチした有機農業を語る』(ひばり双書1)
4.川崎洋子『ほんものの食べ物を求めて 産消提携が農をつくる』(ひばり双書3)
5.加川真美、スペース唯編集部『ここはみかんの適地なんや 和歌山の省農薬みかん園』(ひばり双書4)
文化知創造ネットワークの呼びかけ 2018年5月 一般社団法人文化知普及協会理事会
1.文化知普及協会を始めます
榎原均著『資本論の核心』(情況新書、2014年)では、「資本主義を超えるプロジェクト」が提起されています。その時点ではまだプロジェクトの中身が不鮮明で、何をすればいいのか明確ではありませんでした。しかし、2016年になって、たんなるシンクタンクではなく、文化知普及協会のような運動体を作りたいと考え、2017年に入って皆さんといろいろ議論する中で、文化知普及協会のイメージが定まってきました。
まず、文化知普及協会とそれが呼びかける文化知創造ネットワークの二本立ての活動を構想しました。文化知普及協会の方は、呼びかけ人単独でやり、文化知創造ネットワークの方は賛同する皆さん方にそれぞれ自由にやってもらう。
このような構想のもとに一般社団法人文化知普及協会を設立し、フェイスブックとホームページで、日本語だけでなく、英語バージョンも開設し、世界に呼び掛けます。
文化知創造ネットワークの方は、有志が活動を開始し、フェイスブックでお友達としてつながり合い、それぞれの活動をネットッワークさせます。
2.文化知創造ネットワークの世話人になってください
文化知創造ネットワークの方は、賛同する皆さんで自由にやっていただくという趣旨ですが、とりあえずは、世話人に文化知創造研究会を開催し、それに文化知普及協会のメンバーを呼んでもらって、文化知創造活動を実行することから始めます。どのようなテーマにするかは、研究会担当者に選んでもらって開催することとします。その際、私たちがどのようなテーマで問題提起できるかについて、要綱の作成が必要となりますが、それは世話人と打ち合わせの際に提示します。
3.文化知とはなにか
文化知とはなにか、という問題ですが、榎原均は1998年に文化知の提案をしています。その文書はテキストとして次にあげます。その後自らの文化知の観点から西洋哲学の検討を始め、西洋哲学の大前提への批判の観点を次のようにまとめたことがあります。
1)存在の論理と思考の論理の一致という従来の前提にその不一致を対置する。
2)意志の自立という従来の前提に対してそれを疑う。
3)主体と客体とを媒介する媒介者は対象化されえない、という従来の前提に反して、媒介者を対象化された形態においてしか認めない。
テキストでは科学がよって立つ前提を批判し、社会関係の分析にあたり、商品の価値形態の解明の方法を応用して、文化知の立場を提示しました。それを西洋哲学の批判へと進めるとこの三つの観点となります。西洋哲学批判はまだ途上ですが、しかしそこで得られた思想でもって、社会運動の発展のための問題提起を成し遂げていきます。
問題の焦点は、社会とはなんであり、社会変革はどのようにすれば可能になるか、ということの解明にあり、文化知の提案と、文化知普及協会の活動はそのための方策の一つです。
4.政治運動と社会運動を横断する新しい大きな物語を紡ぎ出そう
今年に入ってから、「政治運動と社会運動を横断する新しい大きな物語を紡ぎ出そう」というテーマを掲げました。この提案については、近いうちに文章化します。