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資本​主義に抗う私たちの陣地の
プラットホームを作り出そう!

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   新着情​​​​

★「世界の動向」に「アル・アクサ洪水370日目」およびその原文を掲載しました。NEW

★「研究報告」に「生活クラブ発の、多様な千葉の取り組み」を掲載しました。これは池田徹さんへの聞き取り調査をもとに、境さんが生前最後の仕事の一つとして、編集・校正されたものです。NEW

★「世界の動向」に「世界には見えないアフリカの政治:何故ナイジェリアが兵隊の楽園なのか」およびその原文を掲載しました。NEW

★「世界の動向」に「アル・アクサ洪水第367日目」およびその原文を掲載しました。

★「世界の動向」に「アル・アクサ洪水第363日目」およびその原文を掲載しました。​​​​​​

                                                    境毅さん逝去のお知らせ

 私たち文化知普及協会の理事で理論的活動の中心的存在であった境毅(筆名榎原均)さんが去る8月8日に亡くなられました。享年83でした。

 境さんは60年安保闘争に参加したブント(共産主義者同盟)の活動家で、60年代末から70年にかけてブント内の論争の中で宇野経済学批判=労働力の商品化論を批判し、労働と所有の分離による労働者の経済的隷属とその地位に基づく革命的役割を明らかにしました。その理論的探求の成果は、『資本論の復権』にまとめられましたが、同書は、「アントニオ・ネグリ『マルクスを超えるマルクス』(1979年)や米国のハリー・クリーヴァー『資本論を政治的に読む』(1979年)と並び、1960年代後半の政治闘争や社会運動の高揚をうけて始まり1970年代後半になって結実した、マルクスを階級闘争の理論家として読み直す重要な仕事のひとつとして位置づけられます。」(ルネサンス研究所の告知メールより)

 また、ルカーチ『歴史と階級意識』への批判を通じて黒田寛一党組織論の批判などを行いました。このような理論的探求を通じて党による軍建設と党の蜂起を掲げ、71年にブントRG派を結成し、非合法党による武装闘争を開始して76年に警察に不当逮捕されました。拘置所内で資本論研究などを続け、釈放後新たな価値形態論解釈を確立しました(榎原均著『価値形態・物象化・物神性』および『資本論の核心』参照)。それは初版資本論価値形態論及び交換過程論を統一的な論理として解釈する斬新なものでした。その解釈は、商品からの貨幣の生成は商品を主体とする論理を展開する価値形態論ではなしえず、商品所有者が登場する交換過程論において商品所有者たちが商品という物象からサインを受け取って行う無意識的な社会的共同行為によって初めて貨幣が生成するというものです。言い換えると商品という物象によって商品所有者の意志が無意識的に支配されているというものです。これが境さんによる物象化論の核心でした。

 そこで、境さんは83年に釈放されたあと、それまでの新左翼運動は次のように総括されました。共産主義の究極の目標は、商品・貨幣・資本の廃絶であり、それら商品・貨幣・資本が物象による意志支配の結果であり、人びとの無意識的な共同行為によって成立しているのだとすれば、意志的な行為である政治権力の行使だけではそれらの廃絶は不可能で、物象による意志支配を迂回するような社会運動が必要だ、という結論です。そして、境さんは、価値形態論から得られた形態規定の論理を文化知として規定し、新たな資本主義批判の地平を切り開こうとしました。そのような総括のもと、80年代末から社会運動に転身し、生活クラブ京都エルコープの創設に関わるなどしてきました。転身後の理論的活動については、彼のHPoffice-ebara.orgに掲載されています。

ところが、境さんのこうした路線転換はその後も残念ながら左翼の活動家・理論家(研究者)にはこの構想はなかなか理解されず、そのため当協会を通じて自らの理論を展開・普及しようと、2017年に設立の準備を始めました。協会発足後の境さんの活動の成果の一部はこのHPにも掲載されています。

 これまでのマルクス主義にこだわらず、新たな視点にも積極的に取り組もうとする境さんの姿勢は近年まで変わりませんでした。その一部だけあげても、たとえば資本論第三部草稿の読解を通じて、現代の資本主義を利子生み資本が現実資本を凌駕・支配する信用資本主義として把握していましたが、それを負債の問題として新たに人類学の視点からも読み解こうとして、マウリツォ・ラッツァラートやグレーバーの所論を取りあげています。また、近代科学や陣地戦の再検討のためにブルーノ・ラトゥールの問題意識を解読する試みに挑戦しています。

 さらに、ロシアによるウクライナ侵攻後は、この戦争を最後の戦争にしたいという思いから、「戦争の文化の克服」を人類学的思考によって追求していました。また、亡くなる直前に近は日本型社会的連帯経済のネットワークを作るという課題に再度取り組み始めたところでした。しかし、残念ながら道半ばで目標はいまだ達成されないなかでの、突然の旅立ちでした。残された私たち協会員は、それぞれの立場から境さんの理論的・実践的活動を引き継いでいこうと考えています。これからも文化知普及協会の活動へのご支援をよろしくお願いいたします。

​                              2024年8月11日 文化知普及協会・会員一同

 

境毅さん追悼メッセージがご友人から寄せられました。こちらから読めます。

「日米の安全保障体制にかかわる外交文書資料集」掲載
 日本の対米従属を規定している条約および密約を収集​した資料集をアップします。資料集はこちらで読めます。​ご一読いただけると幸いです。よろしくお願いします。 

​ロバート・ケネディ・ジュニアへの応援

このコーナーについて
ロバート・ケネディ・ジュニアの大統領選立候補演説(英文)  
チームケネディからのメール概要​*更新を停止します。
無所属候補としての大統領選出馬演説 英文 翻訳
メール概要掲載中止のおしらせ
 これまでアメリカ軍の海外からの撤退を掲げ、軍産複合体への戦いを政策目標に掲げてきたロバート・ケネディ・ジュニア氏を、私たち文化知普及協会が追求している戦争の文化の克服に合致していると考え、文化知普及協会として応援してきました。

 しかし、8月24日の記者会見において、選挙戦から撤退し、トランプ陣営に協力することを発表しました。25日のチーム・ケネディからのメールでも同様のことが書かれています。これはこれまでのトランプ批判を行ってきたことに対する手のひら返しであり、支持者に対する裏切り行為だと私たちは考えています。それ故、文化知普及協会としては、彼に対する応援を打ち切ります。今後チーム・ケネディからのメール概要の掲載は行いません。

 皆様のご理解のほど、よろしくお願いします。

​文化知普及協会主催の研究会動画

文化知普及協会の最近の活動は動画による研究会中心となっています。まずそれをご覧ください。なお、動画は長時間ですが、資料だけでもダウンロードできます。

​セミナー現代世界を読む 第7回

書評報告会 https://youtu.be/pkbTChv0oDk
報告資料1
報告資料2
報告資料3

ルネサンス研究所関西榎原均報告

「迷走する日本外交への抗いのために 陣地戦の新しい理論の展開」
https://youtu.be/bpV4g8d0FKY
報告文
報告資料
​セミナー準備研究会
 
安全保障について、加藤典洋の9条論に寄せて
動画リンク:https://youtu.be/dyAY9LuR4sI
​報告資料

​セミナー現代世界を読む 第6回 

​セミナー現代世界を読む 第5回
 
​セミナー現代世界を読む 第4回
 
​基礎講座第一講
人類学的知性で価値形態を読む
https://youtu.be/Rk9F_-jcJkw
報告文
資料
​パワーポイント
​セミナー現代世界を読む 第2回
 
テレストリアルからのグレートリセット(2)
前半:https://youtu.be/yHPT9-o2XkY
後半:https://youtu.be/V83vrvGa3Vg
報告文
​セミナー現代世界を読む 第3回
 
5G 電磁波 第四次産業革命 スーパーシティー STOP5G
(1)https://youtu.be/zj0BYXQ1SJQ
報告資料
​セミナー現代世界を読む 第1回
テレストリアルからのグレートリセット(1)
https://youtu.be/b7qNT2FCrns
報告文
​ルネサンス研究所関西榎原均報告
テレストリアルからのグレート・リセットhttps://youtu.be/STRtFEdvy0I
資料
     社会主義理論学会報告「野党の理論的大転換の必要性」
2023年2月26日に開催された社会主義理論学会での境毅さんの報告文です​。ぜひ、ご一読ください。
 
​ グレーバー『負債論』ノートを公開します。                     

 人類学的知性の体現者は早逝したグレーバーです。彼の主著『負債論』は「リーマンショック以降の負債経済の分析のためには不可欠の労作」です。『負債論』のノート、遅まきながら公開します。    

 

 縮小社会研究会/母なる地球を守ろう研究所連続セミナー 労働者協同組合学習会 

第1回 「資本に対抗する下からのグレート・リセット構想」
第2回 「21世紀の協同組合論」
第3回 「協同組合を通じた社会的連帯経済に関する最近の動き」
第4回 「労働者協同組合法の解説」
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