◆5Gと電磁波被曝       2020年8月  田中正治

                           目次
​    A)「電磁波過敏症」って?
    B)5G-IoT-Bigdata-AI
    C)ダイナミック宇宙ー地球の物質循環ー生命循環ー文明系の物質循環
    D)5G-電磁波 宇宙衛星 第四次産業革命
    E)5G宇宙衛星 電磁波 自然と人間に与える影響
    F)逆襲
    G)STOP 5G
    H)科学技術は不可逆的  
A)「電磁波過敏症」って?

1)電磁波ジプシー顛末記

1996年、風邪が長引いて体力が落ちていたためか、アパート一階から聞こえてくる冷蔵庫のブーンという音が気になり始め、僕は頭痛と不眠状態に陥った。1階の住人に冷蔵庫の移動をお願いしたが、取り合われずにいると腸ねん転状態になり、慌てて相模湖近くの藤野町に引っ越した。

だが近所は浄化槽の送風機を使っていて、そのモーターが出す電磁波と低周波振動に耐えられず数日で三浦半島の畑の中の一軒家に引っ越した。でも、そこでも近くにある電柱のトランスの電磁波と低周波振動に悩まされ始め、隣の鉄筋の廃屋の中で寝たりしたが駄目で、海岸の洞窟に住んだが海鳴りに耐えられず、海岸近くのアパートに引っ越した。しばらくは良かったが、夏海水浴シーズンになると近くのホテルの室外機の低周波振動に悩まされ、どうしたものかと思案している時、藤本敏夫が鴨川の山の中に住んでいることをふと思い出した。

 

「明日行きたい」と藤本に電話したところ「いいよ」との返事。とりあえずかみさん(阿部文子)は三浦半島に残し、僕だけ鴨川自然王国に行き事務局を担当した。ほっと一息ついたが、ずっと先の山の頂上を見上げると自衛隊のレーダーがあるではないか。レーダーは強い高周波電磁波を出している。昼間はしようがないので苦痛に耐え、夜は山陰にあるツリーハウスで寝泊まりした。山は一切の電波を遮断するのだ。頭痛がひどくなると精神分裂症状が起こる。自分ともう一人の自分が現れて知人に勝手にしゃべりだす。これは言ってはおしまいよというようなことも平気でしゃべっている。何言ってるんだこいつ。だが止めることができない。今では統合失調症というらしいが精神分裂症のほうがわかりやすい。知人や友人を傷つけたに違いない。申し訳ないことをした。

 

1年ほどして鴨川自然王国から6km程離れた友人の3畳の部屋に下宿。そこから山の中腹にある鴨川自然王国まで毎日通勤した。山登りをしているようなもので冬でも汗をかき、随分と体が鍛えられた。ふと気が付くと頭痛や不眠症がほとんど消えてなくなっていた!

 

2002年里山に終の棲家を入手しかみさんと一緒に住めたが、周囲3か所に電柱がありトランスがのっかっているではないか。早速東電と交渉して、すべて数百メートル移動させ難を免れた。しばらく電磁波に悩まされることはなかったが、2007年6月知らぬ間にソフトバンクの携帯塔が自宅から150mのところに建っていて、再び強烈な孫悟空の輪のような締め付けられる頭痛と目の痛みと不眠と倦怠感に悩まされだした。夜は友人宅に泊めてもらいながら、ソフトバンクと近所の塔の地主さんと交渉して、2007年11月携帯塔撤去を勝ち取った。

 

2008年、1500mほど離れた嶺岡山系の尾根づたいに七基の大型風力発電計画が持ち上がった。低周波振動被害が全国で起こっていることを知り、地域でSTOPの行動を開始。南房総全体で四十数基の大型風力発電計画をSTOPさせることができた。

 

2018年ごろからか東京電力は、電力自由化対応のためかスマートメーターへの取り換えを開始しだした。家庭や工場、オフィス等電気使用の実態を把握し5G体制に移行するための導入部だったのかもしれない。気が付かないうちに自宅はスマートメーターに替えられていた。僕は再び強烈な頭痛,目の痛み、不眠に悩まされた。ご近所と東京電力に交渉してスマートメーターの受発信部分を取り外してもらい解決したが一軒だけ了解をとれず、現在は自宅の寝室とその周辺をアルミシートで覆い、強烈な頭痛からは免れている。

 

2)電磁波過敏症の知人をサポート

2019年夏、友人の紹介で電磁波過敏症のKさんが来た。彼女は化学物質過敏症と低周波振動にも悩まされていて、都会では住めず、誰からも理解されず、孤独と絶望の中にいた。都会で一度倒れ夜中苦しくて大声を出し続けたとき、母親が精神病院に強制入院させた。Kさんは医師に自分は精神病ではなく電磁波過敏症と化学物質過敏症なのだと言い懇願したが、医師はニヤニヤ笑って彼女をベッドに縛り付け注射をした。地獄のような三日間だったが、ある看護師さんが「私はあなたの味方よ」と言ってくれたことが唯一の救いだったとのことである。Kさんは今僕の家に下宿している。

 

携帯塔(高周波電磁波)や電線(低周波電磁波)が張り巡らされ、誰もがスマートフォンを持っていてエアコンの室外機があふれている都会を脱出し、鴨川の山中に引っ越してきたのは正解だったと思う。引っ越してきたころ、頭痛、目の痛み、しびれ、心臓の圧迫感、吹き出物、不眠などに悩まされ、泣き崩れて「死にたい」と心の中で叫んでいたのが今はうそのようで、Kさんは徐々に回復し、生きる気力を地域の人達との交流の中でもらい、なお苦痛の中にいるが、生来の明るさを徐々に取り戻してきているようだ。

 

特に海岸がいいようで、海からのマイナスイオン、砂浜からの遠赤外線、海水へのアーシング(電磁波を海水に放電させる)、そして雄大な大海原の光景に癒されて元気をもらっているという。海、太陽、大気、大地は人々をいやす。人の生理を正常に戻してくれ、生きる力を与えてくれる。このことは確信を持って言える。僕も電磁波被曝でぐったりして最も苦しかったころ、三浦海岸で体感したことだ。偉大なる海、太陽、大気、大地に感謝!

 

3)電磁波とは?

電磁波とは、空間を流れる電磁気の流れで、電気と磁気が相互に互いをつくりながら、空間に波をつくりながら進む。電気が磁気をつくり、磁気の変化が電気をつくりだす。電気の力が及ぶ空間を電界(電場)といい、磁気の力が及ぶ空間を磁界(磁場)とよぶ。

 

周波数(1秒間につくる波の数)が最も多いのがガンマ線で次がX線、これらはエネルギーが極めて強く電離放射線といわれる。次いで紫外線、可視光線、赤外線。これらは光の仲間で非電離放射線と分類される。光の仲間より波長が長い電磁波は電波と呼ばれる。送電線からくる50ヘルツ/60ヘルツの電気などは波長が長い極低周波と呼ばれる。電力施設や家電からは極低周波電磁波が、携帯塔やスマートフォン、wifiなどからは高周波電磁波が出ている。

 

4)電磁波は生命にどんな影響を与えるか?

1)太陽光線、紫外線、赤外線など自然の電磁波に対しては、人類を含む微生物、植物、動物などの生物は、進化の過程で対応してきた。というより対応しえた生物だけが進化しえた。

 

しかし、短期間で人間が作り出してきた過去に経験のない人工電磁波(発電、送電、家電、スマートフォン、wifi等から発生する)には生命体は容易に対応できるものではない。これが電磁波問題の本質である。自然放射線には生物は対応できるが、原爆や原発事故による人工放射線には対応できないのと同じである。60兆個の人体の細胞は微弱な電気を発電し、その電気信号によって動いている。したがって人工電磁波に感応しないはずがないだろう。

 

「人間の神経伝達物質である脳内ホルモンの「メラトニン」「セロトニン」「ドーパミン」が電磁波被曝の影響を受けているとの研究も多い」「電磁波被曝で遺伝子、たんぱく質、イオンチャンネル、活性酸素(酸化ストレス)などが、影響を受け、それがまわりまわっていろいろな悪影響を与えているのではないか」((「生活の中にひそむ電磁波被曝のよる身体への影響」(電磁波感興研究所・荻野晃也)。http://www.kokusyo.jp/wp-content/uploads/2019/06/ogino.pdf

 

 

「カルシウムイオンチャネルは、神経伝達物質の放出、筋肉の収縮、遺伝子の発現、免疫細胞の活性化、細胞の自然死などほとんどすべての生命活動にかかわります。人間以外の植物や動物もカルシウムイオンチャネルを持っていますが、マイクロ波はカルシウムイオンチャネルを活性化して、細胞内カルシウムイオンを過剰に作り出し、カルシウムイオンを過剰に発生させます。そのためマイクロ波への被曝は、脳を含む神経系を攻撃し、多様な神経的、精神神経的影響を引き起こします。また内分泌系(ホルモン)を攻撃することも分かっています。私たちの生態機能を維持するのに重要な、神経系と内分泌系の混乱の結果は甚大です。

また、あらゆる慢性疾患にかかわる酸化ストレスと活性酸素による損傷を引き起こし、突然変異や発ガンにつながるDNAの一重鎮・二重鎮破壊を引き起こし、アポトーシスを増やしますが、これは神経変性疾患と不妊症でも起きる重要な事態です」(加藤やすこ『5Gクライシス』、緑風出版、2020年6月、p59)

 

 

2016年には欧米の研究者15人による「レビュー論文」が発表され、電磁波過敏症の人に対しては極低周波で0.03µT以下、中間周波数で0.003µT以下、高周波で週で10-3µW/cm2以下を提言した。また、スウェーデン のトンデル博士は2010年に、スウェーデン では電磁波は0.4µT以下になるよう電力会社も協力しているとのことである。また、スウェーデン では電磁波過敏症は正式に認知されているが、日本では認知されていない。認知すると基準値を大幅にきつくしなければならず、電力会社系、情報系大企業や軍事産業界が反対して政府に圧力をかけているのだろう。

日本では、3KV/mの電界規制があるだけであったが、政府は2007年6月から検討を始め、100μTの緩い値で症例を定め、電力会社を大喜びさせた。

(注)1μTとは、5A(アンペア)の電流が流れている電線から1m離れた場所での磁界の大きさを表す。

 

B)5G-IoT-Bigdata-AI

1)5Gスマートフォンに浮かれないで

2020年3月NTTドコモ,KDDI,SoftBankは、5G(第5世代移動通信システム)を使ったスマートフォンサービスを開始。高精細画像やゲームを楽しめるというわけだ。だが、5Gはこれら個人ユーザー向けサービスが本命ではない。あらゆるところにセンサーを付けIoT(あらゆるもの・ことをインターネット接続する)で接続し、それらの情報をBigdata化し、そのBigdataをAI(人工知能)で解析させ、その結果を産業や行政が利用できるようにする、これが本命のようだ。

 

例えば、建設現場の機械の遠隔操作、遠隔操作による緊急医療、工場での産業用ロボットの制御(スマート工場)、動画の体験授業(ギガスクール)、自動車の自動運転(スマートハイウエイ)、スマート農業、テレワークなど。現在の4Gに比べて超高速、超低遅延、多数同時接続ができる5Gがそれらを可能にすると言われている。だが、これらの超スピード化と利便性は同時に代償を払うことを免れない。大容量の電磁波被曝と大量の解雇を労働者や関係する人々にもたらすだろう。

 

「東京ハイウエイ構想」と称して東京では、オリンピック予定会場周辺、西新宿エリア、都の所有する大学、道路、橋、公園、バス停、地下鉄、信号、街灯、電柱などに、5Gアンテナ基地局を設置できるように、5G関連業者に開放している。スマートシティー化だ。5Gは大量の電波を使用するので、基地局1基あたりの電波は数十倍強くなるといわれていて、場所によっては100m置きに基地局が設置される。それゆえ人々は都内のいたるところで、強力な電磁波を浴びることになるだろう。すでに都内では5G基地局の新設が始まっていて、電磁波過敏症の人達からは”どう生きていったらいいのだろう”と困惑の声が上がっている。

 

 

「5Gが発するミリメーター波(MMW)も懸念材料になっている。なぜなら、この種のMMWはアメリカの国防総省が開発したもので、空港での危険物監視モニターに使われているのみならず、暴徒の鎮圧に際しても警察が使っている電子銃(ADS)そのものであるからだ。要は、もともと5Gは武器として開発が始まった技術なのである。実は、WiFiも同様で、その起源は1950年代に遡る。秘密裡に開発が始まった電磁波兵器に欠かせないのがWiFiであった。」(浜田和幸「次世代通信技術5Gのもつ危険性に目をつむる日本政府(中)」https://www.data-max.co.jp/article/30923

 

5Gは 「警察が暴徒と化したデモ参加者や群衆を排除する目的で開発されたもので、ミリ単位の電磁波を発する。照射されても死に至ることはないが、照射された瞬間には火炎に包まれたような衝撃を受けることになる。こうして電磁波を恒常的に浴びていると、人体は突然変異を起こす可能性が高まる。現時点では起きないにしても、次世代になってから細胞内に異常がみられるようになり、最終的には突然変異に見舞われるとの指摘もあるほどだ。」(浜田和幸「5G、重大な健康被害示す研究相次ぐ…世界で導入禁止の動き、日本では議論すら封印」https://biz-journal.jp/2019/11/post_126809_3.html

 

2)5Gの軍事利用―米中対立?

4Gまでの技術は、最新のスマートフォンを作り出すための技術でもあったが、5Gは膨大なデータを必要とするIoT,Bigdata,AIなどデジタルシステムをリンクさせることが主要な目的である。従って、5Gの主要な利用は産業系や行政系といわれているが、それだけではなく軍事利用の領域でも意図されたものだ。

 

米国防総省の「国防科学委員会(DSB)]の「5Gネットワークの防衛上の応用」によると、5Gシステムが超音速自動飛行兵器(核弾頭搭載ミサイル)にとって不可欠であり、戦闘のネットワークにおいても主要な役割を果たすとされている。兵士相互間に、同時に実行中の作戦に関する地図や写真などを送受信可能とされる。また、シークレットサービスや特殊部隊にとっても不可欠なものとなる。

 

顔認証に基づく識別や追跡する能力を5Gは、無人攻撃ドローンや戦闘ロボットに与える。それのみならず、電磁パルス攻撃によって人間を殺傷せずに敵対国の経済社会、政治軍事国家機能を崩壊させることが可能になっているようだ。スノーデン氏の内部暴露文書と映画「スノーデン」はそれが世界の現実なのだということを赤裸々に示した。映画「スノーデン」では、日本上空にアメリカがいつでも「電磁パルス(EMP)攻撃」ができる、とするシーン がある。

 

IoT,Bigdata,AIを使った第四次産業革命と軍事の中核的技術である5Gをめぐる米中の攻防は、エスカレートを免れない。宇宙空間に5万基とも10万基ともいわれる5G用宇宙衛星を飛ばす計画を米中は実行しようとしているようだとの情報がある。宇宙衛星からの電波によって、地球上での産業社会、政治軍事システムを作動(GPS化)させようとしているのだ。宇宙空間の支配争いが激化するだろう。宇宙を制する者が地球を制するということか。

 

2018年9月~10月にかけて発表された米国防総省内の「国防戦略委員会」の報告書によると、米国の国防産業の兵器生産能力は大きく衰えていて、ロシアや中国に比べて300ほどの領域で米国防産業の劣化は進み、中国のサプライチェーンへの依存なしには国防産業は成立しえない状況とのことである。(「米国が中国に敗北宣言 米国総省の報告書が明らかにした「5G戦争」の結末」(高島康司)https://www.mag2.com/p/money/834971

 

さらに、米国が中国への敗北を認めた背景には5G規格の2つの周波数帯をめぐる対立がある。米国の5G規格はMMWの高周波数帯であり、24GHzから1000GHzのミリ波で光の性質に近く、壁や建物があると電波はブロックされてしまい遠くには飛ばない。従って、たくさんの基地局を設置しなければならず、また独自の規格なので3Gや4Gの基地局を流用することができず、全く新しい基地局を設置しなければならずコストがかさむ。

 

それに対して、中国・ファーウェイの5G規格は低周波帯のsub-6で、これは音に近い性質を持っており、そのため壁や建物を貫き、MMWよりもはるかに遠くまで届く。3Gや4Gの性質に近い。したがって既存の4Gの基地局に5Gのパーツを組み込むことによって、5Gを設置可能になり、安価である。そのため5G基地局の世界的設置分布は、中国のファーウエイがアジア、アフリカ、欧州で圧倒的なシェアを持っており、米国は米国とオーストラリアのみである。日本は米国の圧力で中国のファーウエイを排除して、人工密集地域では米国のMMWを採用し、郊外や地方ではノキア(フィンランド)とエリクソン(スエーデン)の5G規格を採用することになったようである。

 

米国防総省の「報告書が指摘する重要な事実は、アメリカの軍事通信ネットワークがsub-6であるという点だ。ファーウエイをはじめとする中国メーカーがsub-6機器の製造で世界をリードする状況では、アメリカ軍はその高度な軍事通信ネットワークを維持するためには、中国のサプライチェーンに依存しなければならないことになる。アメリカ軍の心臓ともいえる5Gの通信システムが中国企業に依存し握られているのだ。この報告書はこれを安全保障上の最大の脅威の一つになるとしている。」(同上)

 

この脅威が中国に対してトランプ政権が,「中国製造2025」の中止を要求して、貿易戦争を仕掛けている最大の理由である。対立は長期化構造化することになるだろう。

他方、長期的には宇宙空間を誰が制するかが、地上での第四次産業革命の成否を決めるかもしれない。なぜなら、5G宇宙衛星―地上基地局―IoT・Bigdata・AIが直結することで、経済社会、政治軍議システムが連動するからである。

実際、宇宙空間の人工衛星支配のための宇宙軍が米国や中国で創設され、日本も2019年「防衛計画大綱」に沿って宇宙、サイバー、電磁波という新たな防衛領域強化のため、航空自衛隊の中に「宇宙作戦隊」を新設した。地上での5Gをめぐる経済戦争は宇宙での軍事的支配をかなめとしている。 宇宙空間の緊張が高まることになるだろう。

 

3)スーパーシティーは超監視社会か?

2020年6月、スーパシティー構想(国家戦略特区法の一部改正)が国会で決議された。プロジェクトの対象は「規制改革メニュー」とよばれ都市再生、創業、外国人材、観光、医療、介護、保育、雇用、教育、農林水産業、近未来技術と多岐に上る。IoT・Bigdata・AIを活用して、生活環境、ビジネス環境においても世界最先端の都市設計とされ、第四次産業革命を先行的に体現する都市構想といわれている。

 

「ドローンや自動運転、キャッシュレスなどまるごと未来都市」を建設するが触れ込みで、有識者会議の座長・竹中平蔵は「ミニ独立国家」を作るという。「データ基盤整備事業」を計画していて、それは民間企業や外国企業も担うことが可能とされ、国家や自治体に情報提供を要求することができるとされている。この「データ基盤整備事業」は、個人情報をはじめ様々な情報が民間企業や外国資本に掌握されるシステムで、そこでは個人の同意は形骸化される。

 

内閣と自治体首長及び事業者で構成される「区域会議」には、住民参加は保証されていない。事実上住民参加が形骸化されたこの「地域会議」が「ミニ独立国家」で、最適に未来都市をデザインし、ビッグビジネスに貢献しようとしているのである。住民合意が事実上排除されているだけではない。「データ基盤整備事業」計画に基づき民間企業は、政府や自治体に情報提供を要求することができ、国家や自治体が持つ個人情報や、民間企業が持つ行動履歴など、個人データが一元化され、住民の個人情報保護が形骸化されることによって、事実上「区域会議」=「ミニ独立国家」による監視都市が出現することになるだろう。

 

スーパーシティーの核心的技術の一つは5Gで、携帯塔、信号、街灯、電柱、橋、地下鉄ビル、地下街などいたるところに設置される基地局と工場、オフィス、学校、病院、官庁、家電などに設置されるセンサーを結びつけるので、このスーパーシティーでは人々の生活は、電磁波の繭(まゆ)の中で24時間大量の強いミリ波などの電磁波にさらされることになるだろう。

 

 

安倍政権は中国・杭州市とカナダ・トロント市をモデルにスーパーシテイーを進めようとしているようだが、杭州市ではAIによる都市管理が進んでいて、4000台超の交通監視カメラを設置、交通警察が交通違反を監視。AIが約20秒で警察にアラート通報する。無人コンビニでは顔認証によるキャッシュレス支払いが可能となっている。 瞬時の通報や顔認証支払いということは、顔写真や預金口座などあらゆる個人情報が集約・連携され、警察権力や企業によって使われているということだ。AI・デジタル技術、監視カメラ・顔認証システムを使った全個人情報・動向の掌握による超監視社会であり、企業活動に利用されることになる。

 

歴史家のY・N・ハラリは、コロナ危機が新たな監視社会を出現させると警告する。

「今回の感染症の大流行は監視の歴史における重大な分岐点になるかもしれない一般大衆監視

ツールの使用をこれまで拒んできた国々でも、そのようなツールの使用が常態化しかねない」

そしてさらに重要なこととして、ハラリは「体外」監視から「皮下」監視への劇的な移行を指摘する。

 

 

 

「ぜひとも思い出してもらいたいのだが、怒りや喜び、退屈、愛などは、発熱や咳とまったく同じで、生物学的な現象だ。だから、咳を識別するのと同じ技術を使って、笑いも識別できるだろう。企業や政府が揃って生体情報を収集し始めたら、私たちよりもはるかに的確に私たちを知ることができ、そのときには、私たちの感情を予測することだけではなく、その感情を操作し、製品であれ政治家であれ、何でも好きなものを売り込むことも可能になる。大規模な生体情報モニタリングが実施されれば、ケンブリッジ・アナリティカ社によるデータ・ハッキングの手口など、石器時代のもののように見えてくるだろう。全国民がリストバンド型の生体情報センサーの常時着用を義務づけられた2030年の北朝鮮を想像してほしい。もし誰かが、かの偉大なる国家指導者の演説を聞いているときに、センサーが怒りの明確な徴候を検知したら、その人は一巻の終わりだ」

(「ユヴァル・ノア・ハラリ氏(『サピエンス全史』ほか)が予見する「新型コロナウイルス後の世界」とは?」 FINANCIAL TIMES紙記事)、http://web.kawade.co.jp/bungei/3473/

 

カナダ・トロントとスペイン・バルセロナのスマートシティー

グーグルの兄弟会社であるサイドウオーク・ラボが企画していたトロントのスマートシティー計画が2019年10月住民の反対にあって挫折した。「グーグルは公共サービスに役立てるという名目で、人々の行動を様々なセンサーで把握する。それはグーグルによる市民の監視に他ならない。」「テック企業が支配するディストピア(暗黒郷)が形作られようとしている」と反対運動のリーダー・ワイディッツ氏は主張する。(吉野 次郎ほか「帝国になったGAFA 世界で民衆蜂起」)

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/special/00318/

 

他方、世界で最初にスマートシティー構想を導入したバルセロナは、トロントとは対照的だ。

「市内各所にセンサーが設置され、センサーから得られた情報はシステムで一元管理される。そのデータをもとに、散水、噴水、上下水道システムの自動運転や遠隔操作による水資源の節約、街灯ごとの明るさの点灯、消灯時間の制御によるエネルギーの効率化、交通渋滞の緩和などを実現してきた。」(松田共代「スーパ―シティー先進都市バルセロナに学ぶ」)

https://ideasforgood.jp/2020/03/05/barcelona-smartcity/

 

トロントのグーグルのようにテクノロジー中心ではなく、バルセロナは市民が中心でその周りにテクノロジーがある姿を理想として、市民のために行動しているという。そこでは「生態学」という概念をあらゆる課題やテーマの基本に据えている。

 

「プロジェクトのほとんどは、自給自足に関する戦略的なアイディアを持っています。私たちが今取り組んでいるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向け、廃棄物処理、エネルギー供給などをバルセロナ内で完結させ、都市の代謝や機能性を獲得しようというアイディアです。」(同上)バルセロナでは個人情報を守りながら、住民合意に基づき循環型経済と「自給自己満足」のアイディアを同時に実現しようとしてきた。そのような生態学的な要素を基本に据えない限り、テクノロジーを活用する意味はないとの考えのようだ。

 

グーグルのスマートシティーや日本政府と大企業が進めようとしているスーパーシティーが、テクノロジー中心の高度の管理都市、監視都市であるのに対して、バルセロナのスマートシティーはむしろエコシティーといってもよいかもしれない。

 

C)ダイナミック宇宙―地球の物質循環―生命循環―文明系の物質循環

 

地球上のみならず数万基の宇宙衛星を飛ばし地球を電磁波の繭(まゆ)のようにしてしまう5Gシステムを考えるとき、宇宙の循環、地球の物質循環、生命循環と人間の商品、貨幣、資本の循環の過程を考察することによって、5Gシステムがそれらの循環にどのような影響を与えるかが推測できる。その具体例は、F)5G宇宙衛星 電磁波 自然と人間に与える影響、で述べる。

 

1)ダイナミック宇宙

20世紀の物理学が解明したミクロの物質世界は、無数の素粒子が生成・消滅を繰り返している姿だった。距離、時間、速度、加速度、力など機械的な概念で物質の運動を理解し、形態や体積や重さを持った物質という古典物理学の概念は消滅し、物質は分割できないエネルギーの変容であり、エネルギーの海である宇宙に引き起こされた波動に過ぎないといわれる。

初期宇宙は様々な粒子や電磁波の超高温・高密度の高エネルギー状態のなかで生成・消滅、振動する混沌状態であり、その爆発で出てきた電磁波は現在でも観測されている。ニュートンが描いた静的で普遍的な宇宙観は否定され、宇宙は膨張、進化、変化しているダイナミズムとしてとらえられる。振動宇宙説では宇宙は膨張と収縮をくりかえしているといわれる。

 

2)地球の物質循環

ラブロックのガイア仮説によれば、地球が生み出した微生物、植物、動物などの活動自身が海洋や大気や陸地などを生物に快適な状態に調整し、恒常性を生み出しているとされる。その恒常性とは例えば、海水の塩分濃度、水量、気温、一酸化炭素量、酸素量などが一定に保たれていることを指す。このような恒常性が保たれるのは、マントル、陸、海、大気、生物の間で行われている酸素、二酸化炭素、炭素、窒素、水などの物質循環による。地球は流動的な自己組織的自己調整体とみなされている。

 

3)生物の物質・生命循環

植物は太陽エネルギーを吸収し、二酸化炭素や水などの無機物質から炭水化物という有機物を合成(光合成)する。草食動物はその炭水化物を取り入れ、肉食動物は草食動物を摂取することで生態を維持する。植物や動物の死体や有機的排泄物は微生物によって分解され、無機物に還元されて土壌に返るが、その無機物は再度植物に吸収され、物質循環するのである。

生物は必要な酸素、二酸化炭素、炭素、窒素、水などの物質を体内に取り込み、太陽など宇宙のエネルギーを利用しながら生体に不可欠な物質を生産すると同時に、不必要な酸素、二酸化炭素、炭素、窒素、水を排出する。人類の生存は宇宙エネルギー、地球の物質循環、微生物、植物、動物の生命・物質循環に全面的に依存しているのである。

 

4)文明系の物質循環―商品・貨幣・資本の循環

宇宙エネルギー、地球の物質循環、土壌(ミネラル)、微生物等を利用して穀物や野菜などを、人間労働を媒介にして人為的に栽培する農業生産物を市場で価格をつけるとき、穀物や野菜などを成長させた宇宙エネルギー、地球の物質循環、土壌(ミネラル)、微生物等は無視され計算に入れられない。ただ投入された人間労働だけが考慮され計上される。

 

工業生産においては、環境から取り入れた物質・エネルギーを、情報によって制御された労働能力を働かせ媒介することによって変換・加工し、高次の秩序を持った有用な生産物に転換する。

資本の側から見ればこの過程は、労働力の処分権を譲渡し資本に隷属した労働者を生産手段に結合させることによって剰余価値を生み出す価値増殖過程である。

 

労働生産物は流通過程において貨幣と交換され価値実現する。この商品は消費過程で排熱・廃物を発生させエントロピーを増大させ、環境から取り入れられた物質・エネルギーがもはや利用不可能になり、資本の価値増殖にとって不要となれば、環境中に廃棄される。商品・貨幣・資本の流れは循環するが、物質・エネルギー循環はここで止まる。環境破壊である。人類という種のみが唯一地球の物質・エネルギー循環、生命循環を撹乱する存在であり、今や物質循環と生命循環の臨界点を超えようとしているのかもしれない。

 

資本制社会では大地は、土地占領者によって排他的に私的所有される。あらゆるものを商品化し、貨幣化し、資本化しようとする資本制システムが一旦確立すれぱ、自然と大地に対する私的所有や国家的所有は当然のこととして人々に受け入れられ、前資本制社会での人々による大地の共同占有は特殊なものとみなされる。

だが、人間が将来築くであろう高度な社会経済システムの見地から見れば、自然-大地は人間の所有物でなく共同占有物(地球からの借り物)であり、人間は大地から恵みを受ける受益者にすぎない。大地が「家主」であり、人間は「借家人」なのである。そこでは人間と人間との社会的諸関係は、商品、貨幣、資本という資本家的システムから解き放たれ、人間と人間との直接的な社会的協同の関係が形成される。その直接的社会的協同の関係は、大地に対する人間の資本家的観念、私的所有観を払拭し、人々の大地や自然に対する共同的占有観を復活させるだろう。自然や大地への共同占有に沿ったシステムを考案することによって、再び人間は、資本制社会が撹乱した自然との物質・エネルギー循環を回復させることが出来るだろう。

 

D)5G-電磁波 宇宙衛星 第四次産業革命

米中をはじめ世界の先進国は第四次産業革命の熾烈な競争に入っている。 「第四次産業革命はロボット工学、人工知能 (AI) 、ブロックチェーン、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、量子コンピュータ、生物工学、モノのインターネット (IoT) 、3Dプリンター、自動運転車、仮想現実、拡張現実、複合現実などの多岐に渡る分野においての新興の技術革新を特徴とする。」(ウイキペディア、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E5%9B%9B%E6%AC%A1%E7%94%A3%E6%A5%AD%E9%9D%A9%E5%91%BD)この第四次産業革命の核心的技術はIoT,Bigdata,AIであるが、宇宙衛星での5Gシステムをこれらの核心的技術と連動させることが不可欠だ。

 

5Gのミリ波帯域は携帯電話との通信にフェーズドアレイアンテナを使用するが、宇宙衛星でも地上5Gシステムで使用されるのと同じフェイズドアレイアンテナが使用される。これは地球上にある特定の5G機器にマイクロ波放射のビームを送るためである。フェーズドアレイ・アンテナは、複数のアンテナ素子を配列し、その位相を制御することで電波ビームの電子走査を可能とするといわれる。([グローバルリスクコミュニケーション]より)

https://www.trendswatcher.net/211118/science/5g%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%AD%A6%E9%90%98/

5G通信の問題は人々が移動するにつれて、フェーズドアレイアンテナがスマートフォンにビームを狙い撃ちにしなくてはならないことである。そのため5Gフェーズドアレイアンテナの有効放射電力は、4Gスマートフォンの10倍強力になる。スマートフォンだけでなくIoTではさらに、5Gビームが、工場、オフィス、病院、学校、家庭などでのコンピュータ機器、家電製品、自動車などいたるところから送受信が日常化する。 このような状態になると、地球上の人間を含めた生命に対して、ミリ波非電離放射線が1日24時間、365日照射されることになり、従って、地球上にこの照射から免れる場所はない。(同上)

 

E)5G宇宙衛星 電磁波 自然と人間に与える影響

1)シューマン共振波って?

アメリカのスペースX社の「スターリンク計画」では、約48000基の通信用人工衛星を打ち上げようとしており、軌道上100基に達したら5Gサービスを開始する予定だ。中国も2020年初の民間5G衛星・快舟1号甲打ち上げた。おそらく数万基を打ち上げ米国に対抗するのだろう。これらの衛星はミリ波を地上に送るだけでなく、宇宙間でも通信を行うから地球は電磁波で囲まれた繭(まゆ)のような状態になる。

 

他方で、地球と電離層の間で共振している「シューマン共振」を変化させるかもしれないと専門家の間では懸念されている。シューマン共振は、太陽光や雷と同様自然の電磁波であり、地球の地表と電離層との間で極極超長波 が反射を繰り返し、その波長がちょうど地球一周の距離の整数分の一に一致した波である。シューマン振動電磁波の源は、地球に一秒間に約100回落雷する雷の放電や太陽風による電離層の震動だと考えられている。

 

「シューマン振動にはいくつかのピークがあり、最初のピークは周波数7.8㎐,二番目のピークは14.1㎐、三番目のピークは20.3㎐です。人間の脳波は眠りが浅い時や寝入り端にシーター波(4~8㎐)が優位になり、シーター波は、シューマン波の最初のピークと重なります。リラックスしたときや安静時はアルファー波(8~14㎐)が優位になり、二番目のピークと一致します。犬もリラックスしたときに8~12㎐を、猫は8~15㎐のアルファー波を出しています。人間の脳波は、日常の活動をしたり緊張しているときはベーター波が強まり、シューマン振動の三番目のピークと重なります。」(前掲『5Gクライシス』、p108)

 

ニュージーランド・リンカーン大学准教授だった故ニール・チェリー博士は、「太陽活動が弱まるとシューマン振動も弱まり、脳と心拍が同期しなくなって不整脈につながり、太陽風など太陽の活動が活発になるとシューマン振動も強まり、メラトニンの産生が少なくなり、ガンや心臓疾患、生殖器の疾患、神経学的疾患、死亡率が増えると指摘していました。」「アメリカの研究者、アーサー・ファーステンバーグさんは、通信人工衛星の電磁波がシューマン共振の周波数をシフトさせる可能性も指摘しています」(同上p109)

 

米中等が数万基の5G宇宙衛星が打ち上げシューマン共振(電磁波)を変化させたら、微弱な電気で動いている人間の脳波が影響をうけても不思議ではないのではないか

「1972年ミュンヘン大学のコーニングは、脳波との明確な対応を指摘した。」https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/general-education-jp/what-is-life/pdf/reference09.pdf

京都大学基礎物理学研究所 研究会「電磁波と生体への影響」報告書

 

2)動物への影響

ドイツのオルデンブルク大学の感覚神経学教授ヘンリク・モウリトセン氏の実験結果では、微弱な広帯域の電磁波ノイズは、渡りをする鳴禽類が季節ごとに目的地に向かうルートを知るために用いる最重要機能を無力化しうるという。 この発見で、渡りをする鳴禽類が減ってきているという心配な事実を説明できるかもしれないとモウリトセン氏はいう。

 

「ギリシャ、アテネ大学のルーカス・H・マルガリティス博士らは、ショウジョウバエときいろショウジョウバエを無線周波数電磁波に被曝させ、生殖能力に起こる変化を調べました」「卵胞の死亡率が高いほど,蛹の数も減少する相関性があった。死亡率減少率が最も大きかったのは携帯電話だった。」(前掲『5Gクライシス』、p100)

ドイツのコルネリア・ヴァルドマン=セルサム博士らは、樹木の長期観察と電磁波測定を実施した。その結果は「携帯電話基地局に面している方向だけ、葉が落ちたり、夏なのに葉が茶色になったり、葉が枯れるなどの異常が起きていました。損傷を受けた樹木60本の内、ほとんどの樹木は片面だけに異常があり、いつも携帯電話基地局が見えていたそうです。」(同上p94)

 

人工電磁波による影響\が最も大きいのは微生物で、次に植物、動物そして人間の女性、最後に男性という説がある。いずれにせよすべての生命体は自然電磁波に対しては対応しえてきたが、人工電磁波に対しては大きなダメージを受け、機能障害や最悪死に至る事態を迎える。人工電磁波は各生命体内のネットワーク、しいては地球生命体ネットワークをかく乱させているのではないだろうか。

 

3)人体

2017年9月から2018年3月にかけて、NHKスペシャル「人体神秘の巨大ネットワーク」全8回が放映された。人間の体は脳が司令塔となって、全体を制御しているという常識が打ち砕かれた。全身の細胞は対等で筋肉、心臓、肝臓、腎臓、肺臓、膵臓、骨、脳、腸、脂肪など全臓器が各々独特なメッセージ物質を送り、全身が会話をしているというのだ。臓器から出されたメッセージ物質は血液に乗って全臓器(細胞)に送られる。メッセージを受け取った臓器(細胞)は、それに対して応答し、適切な対処をするというのだ。自立水平型のネットワークが縦横無尽に張めぐさられメッセージ物質を各臓器は受発信することで会話し、人体を相互にコントロールしているというわけである。http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/7endcrinetxt.pdf

 

人体の恒常性は神経系と、内分泌系(ホルモン)によって調節される。神経系による調節は 神経線維の電気信号による素早い神経伝達物質伝導とシナプスでの伝達が行われ、内分泌による調節 は、化学伝達物質によるゆっくりした伝達物質(ホルモン)によって行われる。従来、脳はドーパミンなどの脳内物質を放出したり、膵臓はインスリンを出すなどは知られていたが、現在は知られているだけでも数百のメッセージ物質がすでに発見されているという。

 

4)細胞の意思

またそれぞれの細胞が意思を持っていることをこの番組で、山中伸弥教授は肯定していた。かつて学会で細胞が意思を持っているなどと主張すれば、それこそ異端視されただろうに。

「人体神秘の巨大ネットワーク」ではこんなことも言われている。「がん細胞はなんと敵である免疫細胞まで手なづけてしまいます。本来、免疫細胞にはがん細胞を攻撃する働きがあります。ところが、がん細胞は先ほどと同様に「ある働きかけ」を免疫細胞に行い、攻撃をピタリとやめさせます。その結果、がん細胞の増殖を許してしまうといいます。がん細胞がこうした悪だくみに利用している「ある働きかけ」とは何か。それが"メッセージ物質"です。

その"メッセージ物質"として従来知られているのが、細胞増殖因子やサイトカイン。本来は体の中の健康を支える大切な役割を果たしており、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)やFGF(線維芽細胞増殖因子)などが有名です。がん細胞はサイトカインや細胞増殖因子など、様々な"メッセージ物質"を出して、周囲の細胞を操っていく。」

2013年交通事故で不慮の死を遂げられた団まりな博士の著書「細胞の意思」を愛読していたころ、博士は南房総に住んでいてお会いした折、学界では自分は異端だと嘆いておられた。『細胞の意思』(「NHKブックス」2008年)で彼女は言う「私が本書で伝えたいことは、細胞が私たち人間と同じように、思い、悩み、予想し、相談し、決意し、決行する生き物だということです」(p61)と。この考えはひょっとして今や学会の主流になっているのかもしれないと、「人体神秘の巨大ネットワーク」を見終わって思った。うれしい驚きだ。

 

5)植物と菌類

だが、人間だけではない植物の細胞もまたメッセージ物質を出しているらしいことを知って再度驚くというよりは感動した。世界的ベストセラーになった『樹木たちの知られざる生活―森林管理官が聞いた森の声』(早川書房)でドイツの森林管理官・ペーター・ヴォールレーベンは具体例を挙げて言う。「樹木は香りと視覚と(根の先端でやり取りする)電気信号を使って会話をしている」(p25)「木々はそれと同時に地中につながる仲間たちに、根から根へとメッセージを送っている。」(p22)「情報の伝達を確実にするためにほとんどの場合、細菌が間に入っているのだ。菌類はインターネットの光ファイバーのような役割を担い、細い菌糸が地中を走り、想像できないほど密な網を張り巡らせる。」(p23)

「菌類は森のネットワークといえよう。ところが樹木のためにこれだけの”ケーブル網”を広げてあげる以上、キノコはそれなりの見返りを要求し始める。菌類は自分で栄養を作ることができないので、ほかの生き物の栄養を必要としている。そこでパートナーの樹々から糖分やほかの炭水化物を譲り受けるのだが、少しの量では満足できない。インタネットサービス料金として、木がつくった栄養の三分の一をよこせと迫るのだ。」(p66,67))

人体の臓器(細胞)同士もメッセージ物質を出し合って会話をする。植物もメッセージ物質を出し合い、相互に根を通じて協力し合う。その協力関係のネットワークの伝達の媒介をするのが菌類だというのだ。

生命体は細胞、器官、遺伝子などの相互作用によって形成される全体の相互作用によって形成され、秩序付けられるネットワークであり、そこに本質がある。生命体は同時に他方で環境との相互作用を不断に行う。微生物、植物、動物そして人間も外部環境と物質・エネルギー交換(代謝)することによって恒常性を維持する。

 

6)宇宙のリズム

地球上の生命のネットワークは地球上の完結した関係ではない。地球上の生命は宇宙からのエネギーに包摂され影響を受けている。月の動きに女性の月経(排卵)は影響を受けており、サンゴは初夏の満月に近い夜一斉に産卵する。昔から農民は星や月や太陽の運行に合わせて種をまき、耕し、施肥をし、収穫してきた。人間の脳は、地球の地磁気の変化とも共振し、月の公転周期、地球の公転周期から地球の磁場とも共振しているといわれている。(小林道憲『生命と宇宙』、ミネルヴァ書房、1996年)

「生命ばかりでなく、宇宙そのものが絶えず振動しており、一定のリズムをもって運行している。四季の変化、月の満ち干、昼と夜の変化、潮の満ち干、気候の周期、地軸の変化、太陽の黒点周期など宇宙そのものがリズムである。生命体はこのような宇宙のリズムを何十億年という長い進化の過程の中で読み込んできたのである。生命体のリズムは宇宙のリズムを反映しているのである。」(同上p122)

「ミクロの世界においても、無数の粒子が相互作用し、生命世界でも多くの個体が相互作用し、マクロの世界でも無数の星と星とが相互作用している。物質にせよ、生物にせよ、天体にせよ、その自己形成や進化は、その複雑な相互作用を通して生起してくる。この宇宙は網の目のような相互作用の世界である。」(同上p340)

「無限に活動し創造してやまぬ宇宙の根源的生命は、物質から生命、天体に至るまでの無限の個体とその相互作用を通して、自分自身を表現する。宇宙に存在するあらゆる事象は、相互に関連しながら、絶えず生成変化して、純粋活動力としての宇宙の根源的生命を表現する。宇宙の根源的生命、それは1つの動いてやまぬ意志である」(同上p342)

 

F)逆襲

1)電磁波被曝も地球環境問題だ

特に第二次大戦後、資本の欲望と科学者たちの欲望の相互が互いを駆り立てながら発展してきた科学技術の発展とそれを利用した人間の大量生産・流通・消費・廃棄活動が、気候危機をはじめとする地球環境問題の多くを臨界点に押し上げてしまった。グローバルな資本主義の飽くなき価値増殖運動がその主要な原因である。地球環境問題とは(1)地球温暖化、(2)オゾン層の破壊、(3)熱帯林の減少、(4)開発途上国の公害、(5)酸性雨、(6)砂漠化、(7)生物多様性の減少、(8)海洋汚染、(9)有害廃棄物の越境移動とされるが、今や(10)として地球規模の電磁波被曝も加えるべきではないだろうか。

米中をはじめ世界の先進国は第四次産業革命の熾烈な競争は、全産業、金融、国家、個人の情報通信などこのコンピュータ社会が必要とする電気の生産と消費を一層促進することによって増大する電磁波被曝のみならず、数万基の宇宙衛星から地球を覆う人工電磁波に対して、人間はどのように対処すればいいのだろうか、被害を受けている他の生命体に対してどのように責任を取ればいいのだろうか。

 

2)臨界点の地球温暖化

半ばその答えを地球温暖化による気候変動事態が暗示してくれているように思える。

もう数十年前から専門家やグリンピースなど環境NGOや国連IPCCは、過去数十年間地球温暖化の原因と起こるであろう結果を予測し、世界に警告を発し続けてきた。だが、現実に直接地球温暖化によって被害を受けている人々以外にとって、事態は対岸の火事だったのではないのか。海面上昇によって陸地が水没し始めたツバルやキリバスの人々、大規模な森林火災に見舞われているオーストラリアやカリフォルニアの人々、イナゴの大群に襲われているアフリカの人達、マラリアやエボラで死んでいくアフリカの人達、大洪水におそわれるバングラデッシュの人達、北極での永久凍土が解け大量のメタンが放出、北極の氷が解け白熊が餓死していく姿をTVの映像で見続けてきたが、当事者以外の人間にとっては所詮対岸の火事だったのではないのか。

 

だが、この数年、世界の中心部での異変―アメリカでの巨大化するハリケーン、ヨーロッパでの熱波と豪雨、日本での豪雨と河川の氾濫と巨大化する台風の恒常化によっておしりに火が付き、庶民のレベルで人々が身の危険を感じ始めたとき、スウェーデン人・グレタの気候変動ストライキが引き金になり世界は動き始めた。追い打ちをかけるように降ってわいたような中国から始まった新型コロナウイルスの世界的流行・パンデミック。この原因の背景も人間による環境破壊だ。すべての人が感染による死の恐怖に直面している。このような事態は、人間の行為がもたらした結果に対する地球や生命の悲鳴や反逆、逆襲ではないのか。

 

グローバル資本の飽くなき価値増殖運動がその人間の行為の主要な原因だが、このような事態を資本と労働という枠でとらえることはできない。地球のうめきや微生物、植物、動物の声はいたるところに鳴り響いているのだから。グローバル資本と闘うためには、資本と労働という枠は狭すぎる。

グローバル資本による災禍に苦しめられている地球やネットワークを張り巡らせている地球の生命体の逆襲と人間たちが共闘して、グローバル資本を追い詰め、諸国家政策を根本的に転換させることが不可欠なのだ。

 

3)5G

5Gによる電磁波被曝に関してもおそらく同様のことが言えるだろう。現在、電磁波過敏症と呼ばれる電磁波被曝者や一部の専門家や電磁波問題NGOの人達が情報発信し、国家と関係企業と闘ってきたが、一般庶民には事態の深刻さはまだまだ伝わってはいない。5Gシステムがもたらすとされる夢のような世界が、国家と関係企業とマスメディアによって宣伝されている。だが、超高速、超低遅延、多数同時接続の5Gが始まり、人々が大容量で強力な電磁波被曝を受け始めれば事態は変わり始めるだろう。人間の身体が悲鳴を上げ始めるからだ。微生物、植物、動物の異変も顕著になるだろう。

 

だが私たちは新型コロナのようなパンデミックを待つことはできない。地球温暖化のように臨界点を待つことはできない。5Gパンデミックや臨界点が来る前に国家と企業の政策を転換させなければならない。地球のうめき(シューマン振動の異変や数万基の5G宇宙衛星打ち上げによって予想される北極でのオゾン層の減少)、微生物、植物、動物、人間自身の生命体の異変を感じ、その声を注意深く聞き取り、人間が共鳴し行動を起こすなら、それらの声とともに私たちは、5Gを推進する国家とグローバル資本に対抗して、政策を根本的に転換させ得るだろう。

 

4)水俣病患者で不知火海の漁師・緒方正人の言葉をかみしめたい

「魚を取ることはドロボー、罪深い存在、たくさんの命を殺してきた 人間の罪深さに思いをいたし

罪を犯した人間の側の目覚めが大切です」「山、海、大地、生命体と同じ地平に立つことはできないのだろうか」「他の生き物を無視して経済成長や環境破壊を続ければ、人間社会は滅びなければならない」「お前たちはまだ目覚めないのか、と逆に自然界の方が人間を心配している。私たちの方に願いがかけられている」(NHKETV、2020年4月12、「こころの時代ー水俣 いのちの海のただなかで」)

 

G)STOP 5G

1)日本

日本では”バラ色の5G”が政府や情報産業やマスメディアによって一方的に宣伝されているが、ようやく若者たちの間ではネット上で”電磁波ってなんかヤバイらしいよ”という情報が流れだしているようだ。電磁波からいのちを守る全国ネットhttp://denjihanet.mods.jp をはじめ数十のNGOが5Gの危険性の宣伝、携帯塔撤去やスマートメーターストップの闘い、政府との交渉を行っているが、日本ではまだ街頭デモをするには至っていない。

 

2)ヨーロッパ

世界では電磁波被曝は深刻にとらえられ始めている。市民によるデモや政府に対する要求などによって、5G導入を禁止したり一時停止した自治体が結構ある。その一例をあげる。

2020年1月26日、ベルギーの首都ブリュッセルで、約200人の科学者が100人の市民とともに抗議デモを実施。5Gの電磁波が身体に影響を及ぼす恐れがあるとして、ベルギー政府に5Gの導入を中止するよう要求。5Gの実験、導入が全面的に禁止されることになった。

 

スイスが健康上の懸念により5Gの展開を停止 環境当局は、すべての新しいアンテナの使用に待ったをかけた。(電磁波問題市民研究会HP、http://dennjiha.org/

 

2020年4月、新型コロナウイルスは5Gによって拡散されたとのデマ情報によって、イギリスでは60基以上の携帯電話基地局が放火された。

 

ドイツ・バイエルン州のミュンヘンでは400人のデモが行われ、バイエルン州の6つ自治体で5Gの一時停止が決定された。

イタリアではすでに10以上の自治体で5G導入一時停止を決定。

2019年10月、フランスのNGOは、5Gのモラトリアムを、社会への「コントロール不能」の結果のために要求。

 

3)米国

米国でも5Gを中止させた自治体が増えてきている。(5Gから健康とプライバシーを守る会facebookよ り)https://ehtrust.org/farragut-tennessee-passes-resolution-t…/
Environmental Health Trust 2020/5/16
テネシー州ファラガットの町議会議決:5Gインフラ配備の停止を州と国に要請
(わかることの箇条書き訳)
・テネシー州ファラガット町(*人口約2万600人)は、健康リスクが「健全な科学」によって
 評価されるまで5Gを停止するよう、州政府と連邦政府に要請する決議を承認した。
・この決議では、FCC(連邦通信委員会)の制限が人間の健康を守るにはいかに時代遅れであり、
 多くの科学者たちによって不十分であると見なされているかを詳述している

[5Gに関する決議からの抜粋: わかりやすくまとめた訳]
・FCCはこれまで、5G技術の特徴である本来的な変化の観点からの現在のFCC基準の健康影響を調査し 再評価していないとの懸念が、全米各地の多数の地方自治体やその住民たちから出されており、 その結果、FCCが5G技術の配備がもたらす健康影響調査を完了するまで、さらに必要があれば それに応じてFCCが自らの規制を更新するまで、5Gインフラの急速な配備の停止を求める訴訟がFCCに対して起こされている。

それゆえ、そのことを鑑み、テネシー州ファラガットの市長およびAlderman理事会は、この決議の採択をもって米国政府とテネシー州政府に、以下のことが行われるまで我々の地元コミュニティーの公道用地内での5G無線施設の配備を、それぞれの権限において停止するよう要請しかつ推奨する。

[要請決議]
この問題に関する唯一の権限当局であるFCCが、
・新たな独立した調査によりラジオ周波数基準の適合性を再評価し、その上で、
・それらの基準あるいは上述の新たな調査の結果採用された基準が、我々のコミュニティーすべてにおける5G無線施設の設置と運用から放出される無線周波への長期にわたる被曝により一般大衆の健康が悪影響を受けないことが確証されるに十分なものであることを、健全な科学を根拠に決定するように求める

[5Gに関する行動を起こしている、他の幾つかの市や町]
・フロリダ州ハランデールビーチ(人口約37,000):5Gインフラ配備の停止
・ウィスコンシン州グリーンデール(人口約14,000):停止
・ジョージア州サンディスプリングス市(人口約93,800)、2020年4月、
 コロナウィルス危機が終わるまで、設置されたすべての5G電波塔の稼働停止命令
 (*州法により設置自体は市では阻止できなかった)

・ニューハンプシャー州キーン(人口約23,000)、2020年3月、5Gを停止し、別に、公道用地に設置される小さな無線設備のための位置と設計基準をつくり出す条例草案の作成を職員に指示する動議を全会一致で承認。
・カリフォルニア州サンタバーバラ(人口約92,000)、2020年3月、5Gの停止:
 健康影響の懸念から電磁波問題活動家からの反対が増大しているため、繁華街の街頭照明に
 5G携帯電話のアンテナを新たに最大で60設置することをベリゾンに許可するライセンス合意認    可を遅らせることを可決

[条例により<スモールセル、あるいは/かつ 5G>を制限した市町村の他の例]
・カリフォルニア州ロス・アルトス:居住地域における住民通行権がある公共事業用地での
 スモールセルの設置の禁止
・カリフォルニア州Petaluma: あらゆる居住地区から500フィート(170m)以内には
 スモールセルを設置させない
・カリフォルニア州フェアファックスおよびミルヴァレー:居住地区におけるスモールセルの禁止
・カリフォルニア州サンディエゴ:学校、児童ケアセンター、病院、協会から
 1,000フィート以内(340m)のスモールセルの禁止
・オハイオ州メイソン:居住地区内および居住不動産から100フィート(34m)以内における
 スモールセル禁止
・マサチューセッツ州バーリントン:スモールセル許可に毎年の更新料を付帯
・ルイジアナ州バトン・ルージュ:スモールセル設置の停止

 

4)5Gを禁止した世界の都市、町、評議会、国のリスト
https://www.facebook.com/103024201185003/posts/147684516718971/

(Stop5G Japan Networkのfacebookより

 

H)科学技術は不可逆的

1)情報の公開と予防的原則に基づく社会的法的規制

科学技術の発展は不可逆的であり、加速度的に疾走している。科学者や技術者の意志や計画を飛び越えてしまい、科学技術は彼らを奴隷にしてしまっているようにも見える。本来科学は自然の謎を解き明かそうとし、技術は自然を人工的方法によって模倣しようとするものであったが、近世イギリスで両者は結びつき、産業革命という爆発を起こした。今日科学技術は沸騰状況にあり、特に情報科学技術は怒涛のような洪水の最中にある。

コンピューターの登場は人間の知的活動と社会システムを一変させた。一方で、IoT・Bigdata・AI・5Gを応用した資本の第4次産業革命は、工業、医療、運輸、金融、農業、教育などを大きく変えるだろう。その光明面は日々マスメディアが伝えている。だが、その光明面に潜む闇に眼をそらしてはならない。情報の公開と予防的原則に基づく社会的法的規制を政府と情報技術産業に要求すること。そのためには民衆の社会運動が不可欠である。他方で、情報技術は有益な情報を共有・連帯し、不正と闘い、オルタナティヴなライフスタイルと技術と社会システムを構築可能にする有力な手段を民衆の側が得たことを意味する。地球と生命の声に耳を澄ましながら、人々と情報と連帯の行動を共有したいものだ。

 

2)最後に、「ホーキング博士の遺言」を肝に銘じておきたい。

“AIの潜在的恩恵はとてつもなく大きい。病気や貧困を撲滅できるかもしれない。だがAIは危険も招くだろう。気がかりなのは、AIの性能が急速に上がって、自ら進化を始めてしまうことだ。遠い将来、AIは自分自身の意志を持ち、私たちと対立するようになるかもしれない。超知能を持つAIの到来は、人類史上、最善の出来事になるか、または最悪の出来事になるだろう。”

“AIのような強力なテクノロジーについては、最初に計画を立て、うまくいく道筋を整えておく必要がある。そのチャンスは1度しかないかもしれないのだ。私たちの未来は、増大するテクノロジーの力と、それを利用する知恵との競争だ。人間の知恵が、確実に勝つようにしようではないか。”

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4258/index.html

 

資料

2020年5月1日、友人たちと共に立ち上げた「5Gから健康とプライバシーを守る会https://www.facebook.com/stop5G2020/加呼びかけ(要旨)です。        

 

現在、コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)によって誰もが命の危機を実感させられています。人類が地球環境、野生動物の環境を破壊したことに要因があるのではないでしょうか。

他方、コロナウイルスに気を取られている水面下では5G対応スマホが売り出され、5G(第5世代移動通信システム)が政府やIT企業によって進められています。

世界では多くの科学者たちが5Gの生命に対する危険性を警告し、欧米では5GをSTOPした地域が数多く報告されています。

5Gによる強く大量の電磁波が電磁波障害者のパンデミックを起こすかもしれないとの情報もあります。

5Gの何が問題なのでしょうか。

科学技術の発展と社会の発展はどういう関係にあるのでしょうか。

現在流布されている5Gに関する情報はほとんどが“5Gは、すばらしい!”の一色に見えます。

私たちの行動の目的は、

1.地球上の生命がすこやかに成長できる環境を保全すること

2.人間が自由と尊厳と幸福の内に生きられる社会を実現すること

にあると考えます。

このような理念から、5G、科学技術と社会のありかたを考え行動します。 

★5GをSTOPさせる理由は?

健康被害、監視社会、そして軍事利用 

1. 5Gは、生命、人体の正常な生理を破壊し、より一層多くの電磁波障害者を生み出す可能性を増大させます。

2. 5Gは、IoT,ビッグデータ,AIと結びつき、政府と大企業による超監視社会と管理社会をもたらすことによって、人間の自由と尊厳を脅かします。また労働現場での超過密労働と格差の増大、クラウドワーカー(曖昧雇用)と大量の失業者をもたらすでしょう。

3.5G技術は、元来、戦争のために開発された電磁波兵器であって、ミサイル、無人戦闘機やロボット兵器などのための科学技術であり、暴走し平和を脅かしかねないものです。

★「5Gから健康とプライバシーを守る会」の行動計画は?

1.5Gとその影響についての学習と情報発信、署名活動、集会などを行います。

2.地方自治体の5Gについての情報公開要求と議会での反対決議や条例の制定などを目指します。

3.電磁波過敏症を「病気」として政府に認定させます。

4.電磁波障害者が、安心して住め、生活できるコミュニティーの創設を目指します。

5.予防原則に基づいて5Gの環境や人体への悪影響に関する法的規制を政府に求めます。

6.STOP5Gについてのグローバルな情報交換と連帯行動を行います。